100年経っても色褪せない。名古屋で触れた七宝焼の過去と未来

100年経っても色褪せない。名古屋で触れた七宝焼の過去と未来

きっかけは、ふとした興味からでした。名古屋へ、工芸の現在地を知る旅に出ました。 そこで出会ったのは、言葉を失うほど美しい世界と、時を超えて今なお脈打つ、作り手たちの圧倒的な熱量でした。 作者不詳の衝撃 横山美術館 横山美術館 展示室 静謐な空間に、明治期の傑作が並ぶ。 最初に訪れたのは横山美術館。明治時代に海を渡り、近年日本へ里帰りした七宝焼が並んでいます。驚いたのは、100年以上前のものとは思えない色の鮮やかさです。...
渋谷から伊万里へ。鍋島焼の産地、大川内山を訪ねて

渋谷から伊万里へ。鍋島焼の産地、大川内山を訪ねて

戸栗美術館 渋谷区松濤にある戸栗美術館 きっかけは、渋谷区松濤にある戸栗美術館に立ち寄ったことでした。展示室で見た鍋島焼があまりに綺麗で、「これほど美しいものが、今の時代もどこかで作り続けられているのだろうか?」という素朴な疑問が湧いたのが始まりです。 その答えを確かめたくて、昨年10月に佐賀県の大川内山(おおかわちやま)を初めて訪ねました。有田とはまた違う、この地ならではの歴史や現場の熱量を肌で感じ、「自分にできることはないか」と考えるようになりました。 10月の決意から、1月の再訪へ...