作者不詳の衝撃
横山美術館
横山美術館 展示室 静謐な空間に、明治期の傑作が並ぶ。
最初に訪れたのは横山美術館。明治時代に海を渡り、近年日本へ里帰りした七宝焼が並んでいます。驚いたのは、100年以上前のものとは思えない色の鮮やかさです。
深い茄子紺(なすこん)や、吸い込まれるような青。そのどれもが、気の遠くなるような密度の「銀線(ぎんせん)」と色彩で埋め尽くされています。しかし、展示ケースの解説パネルを見て、私は強く考えさせられました。
七宝菊梅雀図花瓶
七宝菊梅雀図花瓶 / 作者不詳
黒に近い茄子紺の地に、鮮やかな花鳥が銀線によって緻密に縁取られている。
七宝菊雀図花瓶
七宝菊雀図花瓶 / 作者不詳 美しい青色の地。筆跡と見紛うほどの細かな文様も、すべて金属の線で形作られている。
色褪せない技術、進化する美
七宝焼は、過去の伝統工芸ではなく、未来のラグジュアリーになり得る。
そんな確信と、大きな希望を持ち帰ることができました。
形を変えて生きる強さ
ノリタケミュージアム
ノリタケミュージアム 産業の歴史と緑の融合(ノリタケの森)
ノリタケの森では、かつて世界を席巻したオールドノリタケを見ました。彼らは明治期、海外輸出を目的として相手の暮らしを徹底的に研究し、デザインや用途を大胆に変えることで成功しました。
そして今も、その姿勢は食器や工業用素材への進化として生き続けています。伝統とは、形を守ることではなく、時代や環境に合わせて変わり続ける『適応』なのだと、彼らの歴史が教えてくれています。
KOGEIAI Proの願い
KOGEIAI Proが目指すもの
第一に、顧客(手にする人)のため
「本物」である安心感と共に、作り手の物語を楽しみ、末長く大切に使い続けてもらう。
第二に、生産者(窯元)のため
記録の手間を最小限に抑えつつ、その技術と情熱の価値を正しく守り、顧客とのつながりを断絶しない。
第三に、学芸員(デジタルアーカイブ)のため
そもそも私達がこの世界に惹かれたきっかけは、美術館で過去の作品と出会い、「その背景をもっと知りたい」と思ったことでした。だからこそ、今日作られたものを、100年後の研究者にとっても正確な歴史資料として残すこと。これは、私達にとって欠かせない視点です。
名古屋を訪れ、その色彩を直接確かめてみてください
横山美術館
横山美術館 明治の熱量を肌で感じる
ノリタケミュージアム
ノリタケの森 産業と工芸の融合

